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ティーキューブ擁壁の内圧の算定
1.設計内圧の基礎式
内圧はサイロの設計に用いられるJanssen(ヤンセン)式により算定する.
 Janssen式は次のとおりである.                      
  鉛直方向の圧力 Pv=
 
  水平方向の圧力 ph= k・pv  
  壁面摩擦力 pf= μ・pv  
 ここで μ; 壁面と内容物との間の摩擦係数  
  D; サイロの内径  
  γ; 内容物の単位体積重量  
  k; Rankineの土圧係数 =
φ; 内容物の内部摩擦角  
      x: 深さ                            
 ここで,式中のD/4は,平面形状の面積と周長の比であり,円形以外に拡張すると
下式のとおりとなる.
鉛直方向の圧力 Pv=
 ここで α 換算幅
円形
正方形
正三角形
長方形 短辺をD,長辺をLとし
β= L/Dとすると
帯状の場合
2.△ T-1050タイプ
辺長 D= 0.9 m
中詰材の単位重量 γ= 20 kN/m3
中詰材の内部摩擦角 φ= 35 °
中詰材の壁面摩擦角 δ= 2/3・φ = 23 °
中詰材の壁面との摩擦係数 μ= tanδ = 0.431
ランキン土圧係数 k=
= 0.271
高さ x= 5.0 m
換算幅 正方形
α=
= 0.13 m
鉛直圧力 22.0 kN/m2
水平圧力 ph= k・pv= 5.96 kN/m2
壁面摩擦力 pf= μ・kv= 9.48 kN/m2
3.□ F-1050タイプ
辺長 D= 0.9 m
中詰材の単位重量 γ= 20 kN/m3
中詰材の内部摩擦角 φ= 35 °
中詰材の壁面摩擦角 δ= 2/3・φ = 23 °
中詰材の壁面との摩擦係数 μ= tanδ = 0.431
ランキン土圧係数 k=
= 0.271
高さ x= 5.0 m
換算幅 正方形 α= D/4 = 0.225 m
鉛直圧力
35.6 kN/m2
水平圧力 ph= k・pv= 9.66 kN/m2
壁面摩擦力 pf= μ・kv= 15.4 kN/m2
4.設計内圧
 以上より,擁壁の高さは最大でも5m程度と予想されるため,良質材料を使用した場合,
設計内圧は10kN/m2を考慮すれば十分である.
 なお,△ T-1050タイプについては,中詰材料の質を特に指定しない.
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